お盆休み中、料理をしていて、誤って包丁で指を切ってしまいました。
その時は傷をおさえたティッシュが見る見るうちに真っ赤に染まるくらいの出血で、
文字通り、刃物の怖さを痛感しました。
傷跡が残ることも覚悟していたのですが、今件の指に目をやると、
どこを怪我したのか、一瞬分からないくらいに傷が癒えています。
傷が治るというのは、「生きていれば」当たり前のことなのですが、冷静に考えると、
すごく不思議なことです。
機械であれば、壊れて放っておいたら、
いつの間にか直っているということはありません。
しかし、生き物であれば、怪我をしようと、病気になろうと
自然と体が回復に向かっていきます。
その人が内心どれだけ後ろ向きであろうと、
体は前向きに生きていこうとする・・・・
そのことに気付いた時、
妙な表現ではありますが、自分の体への感謝の念が湧いてきました。
もしかしたら、心にも似たようなことが言えるのかもしれません。
昨今、人間とコンピュータが比較されることが多々あります。
その中でよく言われるのが、人間は記録、記憶において
コンピュータに遠く及ばないという点です。
しかし、人が何か記憶したことを忘れる、ということは
悪いことばかりではないように思うのです。
どんなにつらい記憶も、嫌な思い出も、時がたてば薄れていきます。
それは怪我が癒えるのと同様、
人が前向きに生きる上で必要な能力なのかもしれません。
夏休みも終わり、新学期が始まっています。
過去に目を向けるのではなく、
次のテストや、受験に向けて前向きにがんばってほしいなと思います。
だって、人というのは前に進むようにできているのだから!!
ステップ個別指導学院 総社・吉岡校 小西