もしも言葉がなかったら

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塾内で今日研修がありました。

 

詳しい内容は割愛しますが、その中で思ったのは、

 

やはり国語力、言葉の力というのは大事だということです。

 

 

 

国語が得意な生徒というのは他の科目も伸びやすいという

 

学問的な理由ももちろんありますが、それ以上に、人が人と関わり合ううえで

 

言葉というのは決して軽視できない要素であると思うからです。

 

 

 

 

以前読んだ短編小説でこんな話がありました。

 

 

 

ある男は言葉によるコミュニケーションに絶望します。

 

 

言葉があるから人は傷つけあい、互いを思いやることが出来ないのだと。

 

 

そして子供に言葉を教えずに育てようとします。

 

 

眼と眼で互いを思いやる関係を築き上げるのです。

 

 

しかしある日、男は事故で死んでしまいます。

 

 

子供は言葉が分からないため彼が死んだことを周囲から説明されても理解できません。

 

 

そして他人からの食事を受け付けず、結局衰弱して死んでしまいます。

 

 

 

そんな、悲しい物語です。

 

 

 

 

「言葉は決して万能ではないが、人はそれなしには生きていけない」

 

 

ということを少ないページ数で表している傑作だと思いました。

 

 

繰り返しになりますが言葉は決して万能ではありません。

 

 

私自身、言葉の不完全性に辟易することもあります。

 

 

しかし言葉で人に何かを教える仕事をしている以上、常にそこには敏感でありたい、

 

 

可能性を信じていたいとも思います。

 

 

 

 

 

・・・今度時間があるときには小説でも読もうっと。

 

 

 

 

ステップ個別指導学院 総社・吉岡校    小西