「校舎のカギが壊れて入れない」
こんなことがありました。
当然夕方からは生徒さんが来校しますし、肝心のカギは素人目に見ても、だめっぽい。
ですが、このまま手をこまねいていても仕方あるまい、といういうことで、緊急で解錠の業者を呼びました。
かくかくしかじかで、なんとか玄関は開いたものの、交換用のかぎは業者も手元にない。
結局その業者さんはそこまでで、交換は多くの種類のかぎをストックしているところに頼みました。
どうにかその日のうちに交換まで終わりまして、改めて感じたことがありました。
それは、この2つの業者の職人さんの違いです。
1人目の職人さんは、よく言えばフランク、よく話す若い方でしたが、1つ1つの作業はそこまで丁寧ではありませんでした。
2人目の職人さんは、とにかく寡黙な、いぶし銀タイプ。ぶっきらぼうだけど仕事は超絶丁寧でした。
どちらがよいか悪いかという議論はするつもりもありませんが、それでもやはり、
私はいぶし銀の職人さんの後ろ姿に、プロ意識を感じたのです。
決して弱音を吐かず、目の前の仕事をパーフェクトにこなす。
多少ぶっきらぼうでも、仕事の結果で腕を示す。
老眼鏡の奥に鋭く光る職人としてのプライドが垣間見える、プロとの一期一会でした。
今夜はゆっくりお風呂に入りながら、自分の「プロ意識」をもう一度振り返りたいと思います。
ステップ前橋中央 山浦