生徒と接していて、時折必要以上に緊張されてしまうことがあります。
理由を聞いてみると返ってくるのが
「大人が苦手なんです。」
というものです。
大人か・・・
「そういう大人に見えているのだから、しっかりしないといけない」
「そういえば俺も昔は大人がにがてだったな」
「大した大人じゃないんだから別に緊張しなくてもいいのに」
「俺だって昔は子供だったんだぜ?」
様々な感情が湧いてきます。
そして自分が中高生だった頃のことも思い出されます。
楽しかったこと、嬉しかったこと、
逆のことも同じくらい、
もしくはそれ以上あった気がします。
今考えれば、
くだらないことで思い悩み、些細なことで傷ついていたな、とも思います。
しかし、それを否定する気持ちはありません。
してはいけないのです。
湧いてくるのは、
不器用ながらもがんばっている人を見ていて、
応援したくなるような、
そんな、少し苦しく、温かい気持ちです。
子供から見れば、
大人というのは遠い存在で、
私も気づかぬ内に子供の気持ちを傷つけてしまっているのかもしれません。
自分が子供のころ、嫌いだった大人のように。
年を重ね、繊細さをどんどん失っていく中、
時折は昔のことを思い出すことも必要だなと思いました。
外ではもう虫の声が聞こえます。
どうもこの季節はセンチメンタルになっていけません。
ステップ個別指導学院 総社・吉岡校 小西